スペシャルインタビュー
昼クラシック 2026 大萩康司 ギター・ソロ&デュオ 


~2026年9月4日(金)・11月6日(金)「昼クラシック 2026 大萩康司 ギター・ソロ&デュオ」~

大萩康司・岡本拓也(クラシック・ギター
スペシャルインタビュー

平日の昼下がり、音楽と心なごむトークをお届けする「昼クラシック」。
今回は、"音の詩人"と称され多彩な表現力と音色で聴衆を魅了するギタリスト・大萩康司さんが、同じく実力派アーティストを迎えて登場します。
第2回公演に出演する岡本拓也さんとともに、プログラムの聴きどころや公演への意気込みをお話しいただきました。

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クラシック・ギター

大萩康司

Yasuji Ohagi

高校卒業後に渡仏。パリ国立高等音楽院やエコール・ノルマルで学ぶ。ハバナ国際ギター・コンクールで第2位と審査員特別賞「レオ・ブローウェル賞」を受賞し、その後4年間イタリアのキジアーナ音楽院でオスカー・ギリア氏に師事した。
ラ・フォル・ジュルネTOKYO、セイジ・オザワ松本フェスティバル、東京・春・音楽祭、霧島国際音楽祭などの国内主要音楽祭に招かれるほか、最近ではN響(井上道義指揮)と「アランフェス協奏曲」を好演し、またモスクワ、コロンビア、キューバ、台湾での国際フェスティバルに招かれるなど、国際的に活躍している。
最新の録音は、チェロ宮田大との「Atelierや、メゾソプラノ波多野睦美との『時 Die Zeit
NHK「ららら♪クラシック」「クラシック倶楽部」やMBS「情熱大陸」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などテレビ出演も多い。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。
現在、洗足学園音楽大学、大阪音楽大学各客員教授。
公式WEBサイト yasujiohagi.com
公式Instagram @yasujiohagi_official
公式X @yasujiohagi

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クラシック・ギター

岡本拓也(11月6日公演のみ)

Takuya Okamoto

ウィーン国立音楽大学院修士課程を満場一致の最優秀成績で修了。ドイツ・アルトハイム国際ギターコンクール1位をはじめ国内外のコンクールにて優勝を重ねる。
CD7つの指輪」(2019) 、「One(2021)は共にレコード芸術特選盤となる。2024年には3枚目のアルバム「Les Bergeries」をリリース。
ヤマハ音楽支援制度奨学生、千葉市芸術文化新人賞受賞。
公式X @takuyaokamoto22
公式Instagram @takuya427okamoto

取材・文:高坂はる香  写真:三浦興一

我々ならではの表現を探りたいと思って選びました。

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―ギターソロとデュオによる2回の公演、それぞれに素敵なテーマが掲げられていますね。まず第1回「Parfum Japonais 〜フランスから届いた音の香り」はどんなコンセプトですか?

大萩 武満 徹、三善 晃というフランスにゆかりの深い邦人作曲家に、フレンチ系の作品を合わせました。 
 ミヨー讃歌として書かれた「ミクロピエサス」は、ブローウェルが名前を伏せ、適当なフランス人の名前でコンクールに応募した作品。受賞作の作曲家について調べたら、実はキューバ人であるブローウェルが書いていたことが判明したという逸話があります。
 ピアソラはアルゼンチンの作曲家ですが、パリに留学したとき師事したナディア・ブーランジェに作品を見せたところ「自分の個性を爆発させたら良い」と言われ、以後タンゴを軸に書くようになりました。プティ、フォーレに加えて、そんなフランスに縁のある中南米の作曲家を入れることで、第2回のテーマにつなげようと思いました。
 ちなみにプティは、私が通っていたパリのエコールノルマル音楽院の当時の学長でもあり、フランスは私も徳永真一郎さんも共通の留学先だったので演奏したいと思いました。

―第2回「南の熱、東の静~Echoes of Nomadsラテンとオリエンタルの出逢い」でも再びブローウェルが登場します。

大萩 冒頭に演奏する三木 稔「芽生え」は、映画「愛のコリーダ」に出てくる曲を映画音楽も手がけ、キューバでは誰でも知っている存在であるブローウェルがアレンジした珍しい作品です。彼は武満 徹に敬意を持ち、日本の映画にも興味を持ったのでしょう。そんな武満への讃歌である「悲歌」は、前衛的で、俳句に通じるものがある作品です。
 ここから後半にむけて南の熱を感じる音楽をと置いたのが、沖縄の子守唄をモチーフにした藤井敬吾「羽衣伝説」。短い曲が間髪入れずに長大に続く作品で前半を閉じます。

―後半は岡本拓也さんとのデュオですね。

大萩 岡本さんは、バロック期の音楽でも素晴らしい演奏をされますが、実はすごくユーモアあふれる人間性の持ち主なので、そういういろんな面をもっと出してほしいと思い、遊びが多く振り切った曲、彼の演奏でこれを聴いてみたいと感じる曲を中心に選びました。こういう音楽もきっと得意なんじゃないかと!

岡本 ありがとうございます、いろんな面が出せるようにがんばります!(笑)

大萩 ドメニコーニ「サーカス・ミュージック」は、いろいろな国の奇抜な見せ物をギターの特殊奏法を駆使して表現した組曲で、弓矢を飛ばす様や氷の上を滑る様が想像できるでしょう。
 アサド兄弟の「3つのブラジルの情景」は、どうしても超絶ギター・デュオである彼らの弾き方を真似したくなりますが、我々ならではの表現を探りたいと思って選びました。
 吉松 隆「アトム・ハーツ・クラブ・デュオ」は、ロックのような激しい楽章など、緻密に合わせていくことでとても楽しくなる曲。岡本さんとなら吉松作品らしいキレが存分に出せそうです。

自分を開拓することになるかもしれません。

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―一緒に演奏するときはどんな関係性になるのですか?

大萩 バチっと決めていく場面もあれば、たっぷり歌うところもあり、お互いちゃんと聴き合える関係ですね。彼との演奏には全くストレスがありません。

―どちらかが急に仕掛けるとか?

岡本 ありましたね、変化球!スレスレのボール球が飛んできて、「これ打てるようになりたいなぁ」と思う瞬間がいくつもありました。今度は逆にこちらも明らかなボール球を投げてみようかなと思っています。

大萩 そういうのが楽しいよね!

―岡本さんは、実はユーモアあふれるタイプだと大萩さんに気付かれたきっかけに心当たりがあるのですか?

岡本 ......ありますね(笑)。大萩さんのことは10歳でギターを始めてすぐに知り、演奏会に通ってはサインをもらう憧れの存在でした。
 大学生の頃参加した秋吉台ミュージックアカデミーで大萩さんと再会できたのですが、合宿中、私が深夜モードで楽しくなりすぎてしまい、タガが外れた様子を大萩さんに見られてしまったのがきっかけです。
 今回は共演させていただけることが光栄でとても楽しみです。今まで弾いた曲にはないぐらい振り切れた瞬間があるプログラムなので、自分を開拓することになるかもしれません。そういう一面も、火傷しない程度に発揮できたらいいなと思います。

―大萩さんとしては火傷するレベルでいってほしいのでは?

大萩 そうですね、若気の至りといわれる勢いでぜひお願いしたいです!(笑)

デュオならではの音の広がりや深さを楽しんでいただきたいです!

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―振り切れた表現には、舞台でタガを外すようなところが必要そうですが、それはどうすると外れるのですか?

大萩 練習のときから、ここを越えると汚くなるギリギリを探しておくことですね。限度がわかっていると、本番中にリミットの0.1ミリ手前まで攻められるんです。
 実は4年前からマラソンを走っていて、今日も8キロ走ってから来たのですが、これは本当に毎日積み重ねたことが全て出るスポーツなので、楽器の習得と似ていると感じます。フルマラソンに出るため負荷をかけたトレーニングをすることで、心肺機能や持久力が上がります。ストレスになるくらいゆっくり走る練習もあります。楽器もまさにそういう練習方法がありますし、頭から足先まで姿勢を意識し続けないといけない点も同じです。
 岡本さんは立奏するときもあって、フォームがすごく綺麗なんですよね。始めた頃はあちこち痛くなっただろうに、それを克服してスタイルを作ったわけです。一緒に演奏したら、たくさん得るものがありそうです。

岡本 立奏は座っている時と違うところに力が入るので、最初は腰や太ももが筋肉痛になりました。そのかわり膝を使って演奏できるメリットもあるんです。
 ......というより今日8キロ走ってから来たんですか!?私はやっとハーフマラソンを走れるようになったところなので、共演する11月までに42キロ走れるようにしたいです。持久力と集中力が必要な作品が多そうなので!

―42キロ走れるデュオになるかもしれませんね!最後に、当日楽しみにしていることをお聞かせください。

大萩 ソロのおもしろさに加えて、デュオならではの音の広がりや深さを楽しんでいただきたいです。信頼できる岡本さんと演奏することで試してみたいことがたくさんあるので、ギリギリ、どこまでできるかを探るつもりです!

岡本 7年前に初めてCD をリリースしたとき、大萩さんから「少し真面目すぎるところがある、もっと自分をさらけ出してもいいのでは」とアドバイスをいただきました。その時、自覚がありすぎて、モヤモヤしていたところに光を当ててもらった感覚があり、そこから少しずつ自分を開拓してきました。今度の公演がまた一つのステップになったらと思っています。

取材・文:高坂はる香(こうさかはるか)

大学院でインドのスラム支援プロジェクトを研究。その後ピアノ専門誌の編集者を経て、2011年よりフリーライターとして活動。演奏家へのインタビュー、曲目解説の執筆、インドの西洋クラシック音楽事情の取材を行う。ショパン国際ピアノコンクール、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際コンクールなど世界のコンクールの長期取材に基づくウェブ上での情報配信、講座などを行う。著書に「キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶」(集英社刊)。
HP「ピアノの惑星ジャーナル

昼クラシック 2026 大萩康司 ギター・ソロ&デュオ【ライブ配信あり】

《第1回》2026年9月4日(金曜)14:00開演
《第2回》2026年11月6日(金曜)14:00開演

文京シビックホール 小ホール

出演

《第1回》大萩康司・徳永真一郎(クラシック・ギター)
《第2回》大萩康司・岡本拓也(クラシック・ギター)

曲名

《第1回》Parfum Japonais ~フランスから届いた音の香り
[大萩康司ソロ]
武満 徹/すべては薄明のなかで
武満 徹/「ギターのための12の歌」より
三善 晃/エピターズ
三善 晃/ギターのための「五つの詩」

[大萩康司&徳永真一郎 デュオ]
プティ/トッカータ
フォーレ/「ドリー組曲」より
ブローウェル/ミクロピエサス
ピアソラ/タンゴ組曲

《第2回》南の熱、東の静 ~Echoes of Nomads ラテンとオリエンタルの出逢い
[大萩康司ソロ]
三木 稔(ブローウェル編)/芽生え
ブローウェル/11月のある日
ブローウェル/HIKA(悲歌)イン・メモリアム・トオル・タケミツ
藤井敬吾/羽衣伝説

[大萩康司&岡本拓也 デュオ]
ドメニコーニ/サーカス・ミュージック
アサド/3つのブラジルの情景
吉松 隆/アトム・ハーツ・クラブ・デュオ

大萩康司さん&岡本拓也さん メッセージ

大萩康司さん、岡本拓也さんによる公演紹介動画を公開中!
プログラムの聴きどころや公演への意気込みを演奏付きでたっぷりお話しいただきました!



料金<税込>

1回券 全席指定4,000円
《2公演セット券》 全席指定7,000円
※2公演セット券はシビックチケットでのみ取扱い

★ライブ配信について
本公演はライブ配信でもお楽しみいただけます!
クラシック・ギターの名曲の数々をお好きな場所でご堪能ください。

料金:各回1,000円
〈チケット発売期間〉
第1回(9月4日公演):8月4日(火)10:00~9月4日(金)14:00

第2回(11月6日公演):10月6日(火)10:00~11月6日(金)14:00

チケット販売・視聴サイト:テレビマンユニオンチャンネル 「Member's TVU CHANNEL」(要無料会員登録)
会員登録はこちら→https://members.tvuch.com/classic/

※アーカイブ配信はございません。
※配信チケット購入ページは、発売日前に本ページにて公開いたします。

※配信チケット購入前に、以下のサイトで視聴の推奨環境をご確認ください。
https://members.tvuch.com/faq/ 

お問い合わせ

シビックチケット 03-5803-1111(10時~19時/土・日・祝休日も受付。ただし、5/17(日曜)は休業。)

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